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歩くと股関節が痛い。足裏全体で着地していませんか?

こばです!


今回はご相談への回答回です!


踵着地ではなく、足裏全体での着地を勧められました。 股関節に負担を感じるのですが続けるべきですか?

というご相談をお受けしました。


結論を言うと、考え方の違いはあるのですが ・負担を感じられているのであれば続けなくても良いと思います。

また、個人的には「階段の上り下り」や「力が必要な作業以外」で その歩き方はあまりおすすめしません。



ちなみにわたしは、


・最も脂肪が豊かであり

・足の転がり運動を阻害しにくく

・下半身の円運動と地面との関係から接しやすい位置の


踵の下で着地することを推奨しています。



ですが、今回はあえて足裏全体で着地をする前提で話を進めますと


☆おそらく、足裏全体で着地を意識しすぎて

膝をあまり曲げずに歩かれたのかなぁと思っています。


というのも、まず下の骨格標本を見てください。

足元から上に向かって見ていって欲しいのですが、

太もも~股関節の繋がりって何だか歪な感じがしませんか?


拡大して見ると分かりやすいのですが

大腿骨は骨盤に対して、角度をもって連結していますね!


下の画像でいう赤線の角度を「頚体角」と言います。

※大腿骨は骨盤に対して前に捩れているのですが、ややこしくなるので省略 気になる方は「前捻角」で検索♪



下半身を伸ばした時に足元~スネ~太ももまでは(ある程度)直線になります。

しかし、太もも~骨盤はこの頚体角があることで直線になりません。


これが意味するのは、膝を伸ばしたまま着地をすると

その力は最終的にこの大腿骨と骨盤の繋ぎ目にかかりやすいという事です。



※分かりやすい例として鎖骨の骨折があります。


肘を曲げて手を付いて倒れたら=手、肘の骨折

肘を伸ばし手を付いて倒れたら=肩、鎖骨の骨折


というように、肘が伸びて手をつくと力を逃がす肘の効果が発揮できなくなります。

その力は肘を通り、その先にある肩や鎖骨に達してしまう事で

鎖骨の骨折をしてしまう事があり、これを介達骨折と言います※



ざっくりとこんな感じで、膝を伸ばしたまま or 伸び気味で着地をされたので

足裏からかかる力が介達的に股関節に達した。


だから、足裏全体着地で股関節に負担や痛みが出たのかなぁと思います! また、足裏着地はスピードが乗りにくい所があります。それは、



足裏全体での着地は古来より日本人が行っていた 田植えの所作に近いです。

いわゆるナンバ歩きもそうですね!

同じ側の手と足を同時に上げる。という方法に近く、これで歩くと


足の転がり運動を活かせない+腰のひねりがないので =前に進みにくい


傾向にあります。ただ、その分力を伝えやすいような動きで、車で例えると


踵着地     =ミドル~トップギア 足裏全体着地  =ローギア


のような感じです。


わーわー言うておりますが、結局はご自身に合う方法が最も良いと思います。

様々な歩き方を試してみて確認されるのが良さそうです!



ただ、足裏全体着地というローギアで歩くのは


・スピードが出にくいので疲れやすい

・膝の使い方によって股関節への負担に繋がる


という一面も持ち合わせていますので、その理解は必要なのかもしれません。



こばでした!

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