後足部過回内。足が内側に大きく傾く事で起こる事
こばです!
わたしはよく【足の傾き】という言葉を使います。 いわゆるこのような足の状態で【足が内側に大きく傾いている】と言っています。
今回は、やや難しい話になるのですが
足が内側に大きく傾く事でどうなるのか?
という所に焦点を当ててざっくりと浅く解説したいと思います!
実は、足の傾きという表現は医学用語ではありません。
まぁ、何となく想像つきますよね!
撮影したお客様のお足をご自身で確かめて頂くと
足が傾いている!というお声を頂き、そこから採用しております。
医学用語で言うと足の内側への大きな傾きは 後足部過回内、距骨下関節の過回内という状態です。 ※ 過=大きな変化 回内=足が内に回る事 過回内=回内が大きい状態
また、足は前足部、中足部、後足部に分けられます。
ざっくりとこんな感じで、つま先は前足部、踵は後足部です。
後足部過回内とは静止立位時(真っ直ぐ動かずに立っている時)に
後足部が前額面(前か後ろ)から見た時に回内している足部の変形で
扁平足などに伴ってよく見られます
後足部のうち※距骨(下の画像の青印)は下腿(スネ)と接続しており
後足部の回内は下肢に対して上行性の運動連鎖を引き起こします。
その結果下腿,大腿の内旋を引き起こすとされています!
つまり、足が内側に傾くとツラレてスネや太腿も内側を向いてしまうのです!
これを運動連鎖と言います。
そのような運動連鎖が歩行中にも生じることで
正常な足とは異なる歩行動作となり、足部より近位(上にあるもの膝や太ももなど)の障害のリスクを高めることが示唆されています。
実際、後足部過回内を伴うとされる扁平足では
・腰痛
・シンスプリント
・膝蓋大腿関節症候群
などの障害が多いことが報告されています。
このような障害は、扁平足特有の足部アーチの低下だけでなく, 後足部過回内により誘引された運動連鎖が一因となる可能性があります。
そのためコバ靴店では、後足部の形状に特に着目しております。
後足部過回内が歩行中の運動連鎖に与える影響を評価することは
障害発生メカニズムの観点から非常に重要なのです!
ですので、わたしが接客をする際は必ず 足以外の事も重点的にお聞きします。
例えば、
・膝・腰にお痛みはありませんか?
・肩のコリはありませんか?
・それらに左右差はありませんか?
などです。
運動連鎖が必ずしも正常に機能するとは思いませんが
関連しているケースは非常に多く目にしてきました。
足が内に傾く事で膝や太ももが内に傾くのですが、逆も言えます。
太ももが内に傾いたから、足が内に傾いているという
たまごが先かニワトリが先か問題
に近いケースです。ですので、膝の痛みに対して
一見関係なさそうな肩や手が動きやすくなるような中敷きの調整をしたりもしますし、
扁平足だからと言って一緒くたに土踏まずをおりゃ!!と持ち上げたりはしません。
その状態がなぜ?なに?どうして? 発生しているのかを考えて、動いていただいて、動かして。
判断しております。
最後は蛇足感満載でしたね!
まとめ
足が内に傾くと扁平足だけでなく
膝や太ももにも大きく影響を与えるので
腰痛の原因が足に合った!なんて事もしばしばあります。
後ろから見たり撮影すると簡単に確認ができるので見てみましょう!
対策のおすすめは靴・インソールで物理的に外部的に支える事! (足に原因がある場合)
こばでした!
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