偏平足用の靴・インソールが姿勢に及ぼす影響
こばです!
今日は、文献紹介回です!
(紹介回って口に出して言うとちょっと面白い)
原著は【扁平足の機能的靴インソールが脊柱アライメントおよび側腹筋に及ぼす効果】
というもので、こちらから見れます。
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/36/3/36_313/_article/-char/ja)
しかし、こちらから見れる!とは言っても、文献は慣れていない人には分かりにくいと思います。初めて見る単語や略語が目白押しですので、難しいでしょう。
ですので、ざっくりと掻い摘んで分かりやすくお伝えしたいと思います!
偏平足用の靴・インソールが姿勢に及ぼす影響
まず、扁平足とは踵骨、距骨が大きく内側に傾いたことによって、土踏まずが下がっている状態を言います。※距骨は下の画像で確認を。踵骨はかかとの骨です。
※分かりやすく、大きく内側に傾いたお足。
足が内側に大きく傾くと、土踏まずが潰れたように見えますよね?
踵骨、距骨が大きく内側に傾いたことによって、このように
土踏まずが下がっている状態に見える、偏平足!
足の内側への大きな傾きはスネ、太もも、股関節に影響を及ぼす。
カラダは繋がっているので、足が内に傾く事で隣り合う関節が引っ張られます。 さらに隣り合う関節を同じよう引っ張って全身のバランスが乱れます。
※これを運動連鎖と言います。
足が内側に傾く事で、すね・太ももが内側に回旋し、骨盤が前傾
つまり、足の傾きを起点に全身のバランスが崩れる。
そこで、今回の研究の目的です!
インソールで足の傾きを抑えたら
カラダのバランスの乱れは、どの程度抑えられるの??
というのがこの報告の1番伝えたいところなのです!
調べる内容
・市販のインソールによる足の傾きの角度変化をチェック
・超音波画像診断装置を使って、側腹筋(お腹の横側の筋肉)の厚みの変化を調べる
ndk様より引用
結果
・ インソールを使うと、足の傾きは裸足の時に比べて、最大3°減少
(p<0.01ですので、100回やったら1回は誤差がでるかも。 という統計的にはほぼ正しい、偶然と考えにくい数値)
・ 骨盤が前傾する角度も以下のように減少
思うこと
インソールによって足の傾きだけでなく、骨盤の前傾も抑えられるようです。
しかし、この偏平足という状態は、距骨という地面から浮いている部位が最も内に傾きます。
地面から浮いていて、最も内に出っ張った部位を抑えて上げるのが効果的で、効率的だと思います。つまり、
インソールで足裏から支えるよりも
靴で足全体を覆って支える方が良いと思います。
でも、片方だけでなく両方あるともっと最高!
ちなみに、今回の文献のインソールですと傾きの減少は最大でも数度でした。
以前、対応したお客様なのですが靴・インソールの両方が合うと 下の画像程度には抑えられました。
足のトラブルには靴とインソールをセットで!
【扁平足の機能的靴インソールが脊柱アライメントおよび側腹筋に及ぼす効果】 という文献をざっくりと解説しました。
こばでした!
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