オーダーインソールは高い。それでも勧めるのは、難しいアーチを支えるため
こばです!
オーダーメイドのインソールって
何でこんなに高いのですか?
というご質問。
ありがとうございます。
結論から言うのであれば
「手間賃+専門知識が必要な難しい作業費」です。
確かにオーダーメイドインソールは高い
既成のインソールを温めて足を乗せて ハイ!2万円!
機械で足を測った、あとは◯◯で削ってもらいます。 ハイ!2万円!
足裏やインソールの裏にパッドをペタペタ貼って ハイ!1万5千円!
これを高い!と思うのも仕方ない。
きっと、米倉涼子さんだってそう言う。
足に悩みがないなら、わたしもそう思うから。
でも、足に悩みがあるなら「勧めたい」
難易度が高いけれど、アーチを効率的に痛みなく支えるため!
足のアーチを効率的に持ち上げる
足にトラブルがある方は、足のアーチにトラブルのある方が多いです。
足のアーチが上手く機能しないと
足の痛み
関節の痛み
姿勢がわるい
歩くのが遅い
など、大多数のお悩みに関係してきます。
あなたの悩みもこの中にあるでしょ?
ここに対策するために、足のアーチをインソールで支えるのです。
※靴で支えるのも非常に大事!!!
足には3つのアーチがある。
こうやってみると、
簡単やん!
誰でもできる!
足の内側、外側、真ん中の補助すりゃええんや!
と思う方も多いでしょう。
ただ、そうは問屋がおろさないんですよね。
アーチに影響するストライクゾーン
色々あるのですが、大まかにはこんな感じ。
この範囲内にパッドを置くと
足のアーチを高めやすく
違和感や痛みが少ない
インソールのストライクゾーンです。
この赤線の範囲内は、足のアーチを高めやすいです。
何となく分かると思うのですが
これらの構造物を部分的に持ち上げるには 骨と骨とが交わる境目を中心に持ち上げるのが効率的。
※あくまでも効率の話。
土踏まずは広いので最効率ではないけれど
もっと広く支える方が多い。
それも踏まえて、最効率だけではない
おおよその足のストライクゾーンが・・・・
実質的なストライクゾーン
だいたいこんなエリア
ざっくり見ても分かると思うのですが
内側 縦アーチ
外側 縦アーチ
のストライクゾーンの広さは全然違います。
外側のアーチはデフォで「シライ」です。
?「アーーーーーーーーーーイ」
外側のアーチのストライクゾーンは圧倒的に狭い!!
なぜ、こんなに狭いのかというと接地しているから
ほら、靴の中に小石が入ると痛いじゃないですか?
なんで痛いかって体重をのせて踏むから痛いんですよね。
足の外側は基本的に、体重がのって地面と接しています。
このエリアにものを敷くと「だいたい痛い」
でも、小さい骨が集まっているエリアならまだ大丈夫。
オーダメイドインソールの真髄は、 この狭いゾーンにアプローチすること。
足のアーチに優先順位をつけるなら
1位 外アーチ
2位 横アーチ
3位 内アーチ
※詳しくはここを見てください。
画像タップで記事にとびます。
1位と2位のアーチは大事だけど、ストライクゾーンが狭い。
失敗すると分かりやすく痛い。
だから、大衆向けに出しにくい。
市販品の多くは、ここをあまり持ち上げない風潮にあります。
合う人と合わない人がハッキリしており、
合わなかったら高確率で「痛い!!」と言われるから。
3位のアーチも大事。だけど、ストライクゾーンは広く誤魔化しが効く。
100円ショップのインソールを適当に入れても大丈夫でしょ?
そういうこと。
だから、市販品の多くはここはしっかり持ち上げてる。
オーダーメイドインソールやわたしのインソール調整は
ストライクゾーンが狭く
痛みを感じやすいエリアに調整する
その分、効率的
リターンの大きい1位と2位のアーチにアプローチをかけます。
難しい!だけど、それに見合った効果を得やすい。
だからやります。
厳密に言うと、この狭いストライクゾーンの中にも
より効果的なスイートスポットがあります。
最も持ち上げやすい位置ですね!
そこをどの程度、どの形で、どのような時に上がるのか?
さらに、皮膚の張り方、靴との関係、お客様の感じ方
など諸々を見越して痛みがでない形にまとめます。
難しいので高めの金額をいただきます。
難易度がケタ違いです。
余談ですが・・・
インソールの世界は多種多様です。
あくまでもわたしの考え方は
欧米の足病医+義肢装具士的+解剖学的に考えて
というものです。
正解は1つではありません。
わたしはこう思う!というものです。
まとめ
インソール調整、オーダメイドインソールは 既成のインソールでは難しいエリアにアプローチをかけるもの。
ストライクゾーンが狭いけれど、足のアーチを機能させるのに重要な 2つのアーチにアプローチをかけます。
その分難しいし失敗しやすい。
でも、成功したら大きな恩恵を受けやすい。
だから、足にトラブルのある人はちょっと高いけれどおすすめ!
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