インソールで土踏まずは持ち上げない話。ワラーチであってもそう!
こばです!
インソールの話をすると土踏まずを持ち上げる事を 良きとする傾向が強いように思います。
この傾向をわたしは基本的に否定する事が多いです。 その理由としては【何千年という進化の果てにたどり着いた形が今だからです】
進化の末に3つのアーチを持つ【ヒトの足】が出来ました。
土踏まずは土が着かないから土踏まずなのです。
その方が都合が良いのです!
土踏まずがあるからこそ、力がかかった時に撓み、力の分散が可能となります。
まるでバネやサスペンションですね!
ですので、わたしは【基本的】に人間が元々持っている力の分散機能である 土踏まずの動きを阻害しないようにする事が大事だと思っています。
しかし、わたしが土踏まずを支えるケースは大きく3つあります!
・ 足の傾きが大きい
・ 土踏まずが撓みきれない
・ 土踏まずを支える方が好き!
足の傾きが大きい・・・
足の傾きが大きいと、足が通常よりも大きく左右にブレながら歩く傾向が強いです。そのブレを抑えるには土踏まずの高さによって動きに制限をかけると効果的です。
ただ、必ずお客様に体験して頂いてからの決定になるのですが
ブレの大きさによるカラダへの負担 vs 土踏まずを支えるメリット、デメリット
これらを天秤にかけて土踏まずを支えた方が良ければ行います。
土踏まずが撓みきれない・・・
いわゆるハイアーチの人に多いのですが土踏まずがたわみにくい方がいらっしゃいます。
簡単に言うと、足のバネが硬くて力の分散が苦手なお足の方です!
また、ハイアーチで土踏まずが高くなるという事は接地面積が少なくなるという側面も出てきます。下の画像でいう右側の足ですね!
土踏まずの外側も浮いてしまっているのが見えますね。
接地面積が少なくなるという事は、足裏にかかる圧力は増える。という事を意味します。
ですので、このようなお足の方に対しては土踏まずを柔らかいクッションで支える事で
撓みきれない土踏まずの代わりに力の分散機能を代償する
+
浮いている土踏まず外側の接地面積を増やすことで圧力を分散する
という効果を狙って土踏まずを支えます!
最後は好みの問題です
辛いものが好き、甘いものが好きという味の好みが人それぞれあるように
土踏まずを支える方が好き
土踏まずを支えると安心する!
と感じる方がいらっしゃいます。
また、土踏まずを支えることで足の指が使いやすくなるので、靴底のクッション性に優れる靴の方ですと土踏まずを支える方がもっと動きやすくなる方もいらっしゃいます。
これも、実際に体験して頂いて決めます。
履き味の好みは人それぞれ違いますし、支えを付ける事で靴の履き味が変わることもあります。それらの兼ね合いから考えて良い方を選んで頂きます。
わたしの中の王道な靴・インソールの選び方ですね!
ただ、基本的に土踏まずは支えません
ワラーチでも例外ではありません!
これはわたしの足に対して行ったワラーチの中敷き調整なのですがよく見ると 踵周りは支えられているけど、土踏まずの辺りはフリーですよね?
ワラーチという足の機能を活かすための履物だからという意味合いもありますが
自分の機能を活かすために【足の傾きを抑制するだけ】の方が
履き味も歩きやすさも良く感じました!
これもまた生粋のマヨラーであるわたしの好みと言ったらそれまでですが・・・
このように、インソールの基本に忠実に調整をしております。
ワラーチであってもね!
外反母趾や扁平足の原因であると言われている
足の傾きに対する調整でした!
こばでした!
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