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【論文】利き足と軸足、バランス性能が良いのはどっち?【意訳】


こばです!


面白い論文を見つけたのでその紹介です。




【利き足と軸足、バランス性能が良いのはどっち?】


バランスの良さは日常生活やスポーツなど様々な場面で活躍します。ですので、リハビリ施設や運動施設では定期的にバランス能力を評価し訓練されています。


また、けがや手術を受けた患者では、けがをした脚のパフォーマンスが、けがをしていない脚のパフォーマンスと比較されることがよくあります。それにもかかわらず、バランスのパフォーマンスが利き足と非利き足の間で異なるかどうかは未だ不明です。


この研究は、『健康な成人のバランス能力が脚の優位性によって影響を受けるかどうかを判断するため』に行われました。


※ざっくり言うと『利き足と軸足』どっちのバランス性能が良いの?


【参考文献】

The role of the dominant leg while assessing balance performance. A systematic review and meta-analysis





簡単な用語解説


本題に入る前に・・・

まずは、ざっくり足の用語解説

単語が分からないと理解しにくいのでここは大事!


でも、一般的な話なので難しくありませんよ!




足には【利き足】と【軸足】がある

  • 【軸足】 =身体を支えて止まるのが得意な足

  • 【利き足】=動作を得意とする足


一見すると、バランス能力は『軸足のほうが良さそう』です。でも、本当のところどうなの?というのが今回ご紹介する論文の内容です。ちょっと面白そうですよね?個人的に信憑性はあるのかなと思います。というのもこれは『メタ分析』だからです!



※メタ分析とは・・・分析の分析です。同じような研究論文を集めてそこから分析をするという、確からしいものから確からしい情報を見つけるのがメタ分析です。今回は46件研究報告から分析されました。




【結果】


情報のハイライト

  1. バランス性能は左右で優位性に影響が少ない

  2. 負傷した脚の安定性は、負傷していない脚より悪い傾向

  3. バランスを評価する際は両足ともデータとして参考となる

  4. 片足立ちの証拠は正直



46の研究を※7つのカテゴリーに分けて評価したところ

利き足と軸足での有意差は、どのカテゴリーにも見られませんでした。

※硬い地面、柔らかい地面での片足立ちを開眼、閉眼で行う BESS,SEBT,YBTなどのバランステストからの


ただ、この研究はあくまでも片足立ちなどによる静的な筋力・神経的な評価。ジャンプして着地後の安定化を測るような、次の動作に繋がる動的な評価は今後の研究が必要だそうです。



【感想】


ケガの有無でバランス能力が変わるのは分かるのですが、左右でバランス能力に差がでないというのは面白いですね!以前、靴選びは『片足立ちで行うと足に合う靴に出会える』という記事を書いたのですが気兼ねなくご紹介できそうです。


ただ、身体能力に不安のある人には手すりなどサポートは必要ですが!


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