物理的に考えたらこれ。モートン病の痛みを小さくする対策
こばです!
最近、モートン病の話を耳にします。
実はお客様の中にも悩む方が多くいらっしゃった症状です。
悩みの度合いで言えば、外反母趾よりも切実かもしれません。
この症状は痛みだけでなく、痺れを伴うからです。
歩くと痛い・しびれる
立っているだけで痛い・しびれる
立ち上がるときは特に痛い・しびれる
など、日常生活動作において頻繁に発生します。
朝起きてトイレに立つ。
目覚めの一歩目から痛い!というお声も多いです。
そんなモートン病ですが、
なぜ起こるのか?
どう起こるのか?
を知ると、自ずと効果的な対策が見えてきます。
この対策によって痛みが減った!
というお客様のお声は多いので、きっと的外れではないでしょう。
今回は【モートン病対策】をざっくりとお伝えします。
モートン病とは
日本整形外科学会様のモートン病の病態より引用すると
「足趾に行く神経が中足骨間を連結する靱帯(深横中足靱帯)のすぐ足底部を通過するため、この靱帯と地面の間で圧迫されて生じる神経障害です。」
となっています。
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ちょっと難しいですよね?
これを簡単に言うと、
趾のつけ根の「神経」が圧迫されることで起こる
※とくに3-4番目の趾に多い
つまり、
神経が圧迫されることで「モートン病」となるのなら
神経が圧迫されないようにすることが最も対策となります。
ですよね?
ということで、まずはどのようにすると
神経が圧迫されやすいのか?
を見ていきましょう!
趾のつけ根の神経が圧迫されやすい条件
前重心な立ち方
履物の靴底の形
足のアーチの崩れ
この辺りが該当しやすいでしょうか。
中腰の姿勢
ハイヒール
など、つま先立ちに近い姿勢を取ると趾のつけ根の神経を圧迫しやすいです。
足のアーチの崩れで横アーチが低下しているとその影響も受けやすいですし、
前のめりになるような姿勢の方ですと、
足の前側に力が集まって「趾のつけ根の神経が圧迫されやすい」という
状態になりやすいです。
対策
靴底がやや丸い物を履く。 (趾のつけ根が浮く形)
靴底がやや丸いものを履くと 趾のつけ根は一時的に地面から浮いて離れた状態になります。
これは、地面からの力によって神経が圧迫されにくい状態です。
だって、浮いていたら地面からの力ってかかりにくいですよね?
圧迫によって発生するのであれば、圧迫されない環境を靴で作る。
これはモートン病に物理的に対処できる方法の1つです。
※注意・・・靴を履いて立った時。 つまり、靴に体重をかけたとしても、浮いていることが重要です。 体重がかかったら平らなっていたら効果は期待しにくいです。
圧迫などの力がかかるのは蹴り出しの時!
靴底がやや丸いと蹴り出しの時にも活きます。 丸みによってゴロンッと転がるように蹴り出すようになるので
【趾のつけ根に力がかかる】のは一瞬なのです。
つまり、靴底が"やや"丸い物を履くと
立っている時
歩いている時
に趾のつけ根の圧迫が少ない環境が作りやすくなります。
さらに、前重心への対策を
頭~スネまで真っ直ぐ降りてくるカラダの重さは
おおよそ、内くるぶしの下辺りに落ちると言われています。
これが出来ていると、骨で立つという自然な姿勢に。
前重心で立つ人は、この内くるぶしよりも前に重心を置いている傾向にあります。
内くるぶしの下で立つ意識を持つことで、さらに
趾のつけ根という足の前側にかかる負担が小さくなります。
つまり、足の前側の圧迫が少なくなって
モートン病の痛みが出にくくなるのです。
靴底も、ただ丸ければ良いというものではない
靴底の丸みは
ふくらはぎ(下腿三頭筋)
アキレス腱
すねの前側の筋肉(前脛骨筋)
などを中心に影響を与えます。
人によっては、膝や腰が痛くなる人もいるでしょう。
物によっては、重心の位置も狂いやすくなります。
また、運動習慣の有無やカラダの柔らかさも関係します。
ですので、何か知らんけど丸い靴底のものを買っちゃえ! というのは絶対的におすすめできません。
それこそ、足・靴に詳しい人に相談し、 見てもらって確認をしてから買いましょう!
モートン病対策で最も大事なのは靴底
ただ、その効果をより高めたいのならインソールも重要です。
横アーチを支えるパッドで直接「趾のつけ根の圧迫」を減らすこともできますし。
筋トレやストレッチで中長期的な対策をされる方もいらっしゃると思います。
ただ、物理的に圧迫を減らすと履いた瞬間に効果を実感できます。
※基本的には医師の診断に従いましょう。
今回は、第一手段として講じられる保存的治療を深めたものです。
とは言っても医師の指示に従い適切な処置をしてもらうのが一番です。
履物と足の悩みのご相談や対策なども
出張訪問で実施しております。
こばでした!
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