土踏まずの作り方。上げるより、下げない対策のすゝめ
こばです!
土踏まずを上げたい!
土踏まずを作りたい!!!
このようなご相談をお受けすることが多いです。
ただ、非常に難しいです。
力こぶで想像すると分かりやすいのですが、見て分かる程度に身体が変化するって中々の出来事ですよ。ちょっと筋トレしたからって、力こぶすらそんなに変わらないじゃないですか?それを変えようってんだから並大抵の努力では難しいですよ・・・
ただ、「土踏まずがグンと上がる」のは難しいのですが、「土踏まずが上がったことによる恩恵を受けられるようになった」お客様がいらっしゃいます。おそらく、結果として見るとちょっと上がったのかなぁと思います。
やったことは共通しています。
「土踏まずを上げる努力を辞めて、下げない対策をしてもらった」のです。筋トレではありません。主にストレッチ・意識・身体のコツを理解し、使ったものでそれを維持するためにインソール"も"使いました。
なぜ、下げない対策?
貯金みたいなものです。
✗ 残業を増やしたり、副業する
○ 無駄使いをやめる
無駄使いをやめる方が手っ取り早いし
大変ではないですよね?
水漏れ対策でもそうですね。
✗ 大きなバケツを用意する
○ 原因部位に対策する
大きなバケツを用意しても、もっと水漏れしたらもっと大きなバケツが必要です。
このように、マイナス要素に対策することで いたちごっこになりにくいのです。
何かを増やす対策ではなく
何かを減らし効率的に行う対策
に近いので「あなたにとって自然な対策」となりやすいのです。
ざっくり知ってほしい土踏まずの下がり方
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という言葉があるように、土踏まずの下がり方を知らないと対策も難しいです。闇雲に何となくやっても大事なところにアプローチがかからないからですね。
ざっくりでOKです。
ちょっと見てほしいのですが
土踏まずって真っ直ぐストンと下がりません。
外側にスライドしながら上がり
内側にスライドしながら下がります
何故スライドするのかというと、足は約28個の骨が集まってできた集合体だから。そういう関節面なので仕方ないのです。そして、土踏まずの低下が大きな人はこのスライド量が大きな人が多い。
つまり、土踏まずを下げない努力の方向は 「足の骨が内側にスライドしすぎないようにすること」です。
※この動きは必要だから行われています。 止め過ぎるのは良くない。 ちょっと抑えるのが今回の目的
土踏まずを下げないコツ3選
足の過回内対策(インソール・靴)
アキレス腱伸ばし(ストレッチ)
ひざの使い方改革(意識・インソール)
足の過回内対策
足の過回内というのは、いつもよく言っている「足の内傾きのこと」です。読んで字の如く「回内」=足が内に回ることで、「過」=過ぎる、たくさん、大きいという意味ですね。つまり、「大きな足の内傾きを対策しよう!」というもの。
足の傾きを抑える良い靴の特徴
靴のかかとが細く・硬め
体重に抗って支えるのです。支えやすいようにフィットする履き口の狭さ、支える程度の硬さが必要です。摘んで硬かったらとりあえず合格。
インソールでもできる。
でも靴の方が大事!
両方できたら最高。
いつもの靴を足を支えやすいものに変えたり インソールを使って土踏まずを下げない環境を作る。
履物は勝手に整えてくれるのでおすすめ
アキレス腱伸ばしも重要
歩行時、スネが前に倒れることで前進しやすくなります。アキレス腱が柔軟だからできることですね。でも、もし、アキレス腱が硬かったらこの動きがしにくくなります。このとき働くのが土踏まずです。
踵の骨が前傾することで土踏まずを倒します。これによって「スネを前に倒す動きを土踏まずで代償」するのです。ただ、土踏まずは低下してしまいます。
これを避けるには柔軟なアキレス腱を維持することです。 不安な方はアキレス腱を伸ばしましょう。
鍛えるというより、身体の整備ですね!
土踏まずとひざの使い方
足・足の骨が内側にスライドすることで土踏まずが下がります。歩き方で重要になるのが「ひざの使い方」です。ちょっと想像してみてください。
内股でひざを内側に向けて歩いたとき、足にはどのような力がかかりますか?
きっと、足は内側にスライドするような力がかかると思います。歩く時に「ひざが内に入らない」ように気をつけると土踏まずも低下しにくいですよ。
強くお困りの方に試してほしい靴があります。
医療的に対策しやすい靴
物理的に効率的に対策するのであれば、アサヒ メディカルウォークシリーズが頭1つ抜けています。というのも、小児用の装具に「トルクヒール」というものがあります。これは、こどもの内股歩きを対策する靴型装具に取り付ける矯正具です。
スクリュー状のトルクヒールによって、着地をしたときに足が外にキュッと回ってくれるのです。ですので、内股歩きの人、足の内傾きが大きな人に物理的に対策できる非常にユニークなものです。
これを大人用に作ったのがメディカルウォーク
補足 (ちょっと難しい話です)
膝を伸ばすと膝下がちょっと外に回旋します。これは衝撃を吸収するための身体の機構であり、大腿骨と脛骨(スネの骨)の関節面の広さ(脛骨の外側の後ろ側が広い)から起こる自然な動きです。スクリューホームムーブメントと言います。
ただ、筋力低下など諸々の理由でこの動きができない方がおられます。それを誘導し改善する目的であり、内股歩きも改善するというのが「トルクヒール」の役割です。
ちょっと難しいので飛ばしてOKです!
トルクヒールを市販の靴に組み込んだメディカルウォーク
どうしてもお悩みの方は、一度履いてほしいなぁと思います。
これなら長い距離を歩ける!というお声も多いからです。
トルクヒールという唯一無二を試してほしい。
細身のタイプですがAF1645も結構良い
単純に靴として見たときの踵周りが秀逸です。
もちろん、裏はトルクヒール。
パンプスも結構良い。
裏はきちんとトルクヒールだし
インソールを外せるので他の市販のインソールにも差し替えやすい。でも、このパンプスに付属のインソールは悪くないものですのでちょっと試してほしいです。
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