前足部の変化は後足部のせい。外反母趾を考える時に絶対に外せないこと
こばです!
お足のご相談をお聞きしていると傾向が見えてきます。
足のお悩みは「前足部」にあることが多いのです。
外反母趾
内反小趾
開張足
趾の痛み
趾のつけ根の痛み
など「前足部」の問題で悩む方が本当に多い。
痛みやトラブルが「前足部」に出ているので
「前足部」に対策行う方が非常に多くいらっしゃいます。
足の趾をグーパーしたり
足の趾でタオルで握ったり
足の趾の間にものを挟んで外反母趾対策!としたり
でも、効果が出にくい方が多いのも事実です。
「こんなに頑張っているのに・・・」
という言葉はたくさん聞きました。
原因は「後足部」にありがち
足や身体の構造的に考えても、力学的に考えても
後足部が前足部に与える影響は大きく、与えやすさも大きい。
ですので、「前足部」の変化の大本は「後足部」にあることが多いのです。
きほん的に人は後ろ体重
力がカラダに影響を与えます。
その中でも切っても切れない関係にあるのが「体重」です。
大人になると50kg以上ある人が多いと思います。
また、歩いたり走ったりすると体重の◯倍の力がかかる!なんて言われます。
50kgってとんでもなく重いですよ!
久しぶりに持つと高確率で腰をいわしますよ!
そんな重さが足にはかかっているのです。
そして、きほん的に人は後ろ体重
後足部に体重も含めた力がかかっています。
分かりにくい人は人体模型で確認を!
自然に立ったら後ろ体重になるでしょ?
だから、後足部に負担がかかりやすい。
これも踏まえた上で骨を見てみると・・・
大きな要因の1つは「距骨」
距骨にたどりつきます。
距骨(きょこつ)は非常に面白い骨です。
骨の常識から外れた唯一無二の存在で、姿勢や健康に関する影響力は 全身の骨の中でもトップクラスだと思います。
最大の特異点は
人体の中で唯一筋肉が付着しない骨
筋肉がつかないので、筋肉による影響を受けにくいのです。
では何で固定されているのかと言うと「主に靭帯」
固定というより制限に近い。
距骨が縦横無尽に動き回ることで 足という骨の塊の結合力を高めたり、緩めて
蹴り出しの強さ
衝撃吸収の柔らかさ
これらに関与します。
また、見てもらっても分かるように
脚と足とを繋ぐ中継地点のような骨です。
足の力を脚につなぐ
脚の力を足につなぐ
足の安定性の土台となる
これらの役目も担うのが「距骨」です。
そう、
足の後ろ側に体重がかかり
足の後ろ側にあり、動き回る距骨は
足と脚とをつなぐような位置にある
それゆえに、非常に力がかかりやすいし不安定。
だからこそ問題も起きやすい。
大きな問題になると、その結果
扁平足
ハイアーチ
など足のアーチに由来してきます。
力を受けやすい距骨や踵骨が傾きやすいのです!
人の足はたくさんの骨、筋肉、靭帯、その他軟部組織など
小さいながらも様々な要因で複雑に繋がっています。
繋がったまま、足の後ろ側が傾いたり捻れたら
繋がった先の、足の前側も同じように傾いたり捻れます。
これが、「後足部」に由来する「前足部」への影響です。
これを踏まえてもう一度
「外反母趾を「日本整形外科学会」から学ぼう!」を読んでみてください。
もう少し理解が深まると思います。
下の画像クリックでとべます。
だから、外反母趾対策を考えた時に
足指の運動
というのはあまり推しません。
根本的な対策からやや遠い「前足部」の運動だからです。
後足部に対策をして、さらに運動機能を高めたい時に使う程度です。
外反母趾対策のメインにはなれません。
でも、足の後ろ側の対策はバリバリに推奨します!
負担がかかりやすく、アーチや足の変形に影響する
「後足部」を整える運動だから。
代表格は「アキレス腱」
とりあえずアキレス腱伸ばしをしましょう!
外反母趾対策のカギ
外反母趾でお悩みの方は「距骨下関節の過回内」という状態の方が多い。
これは距骨が大きく内側に傾いている状態です。
これによって繋がっている前足部の内側(親趾周り)に力がかかりやすい環境となります。
つまり、対策の方向性としては
距骨が大きく内側に傾きすぎないようにすること!
「足の後ろ側を内に傾けない作戦が有効なのです」
そのために靴・インソールを使いましょう。
上手くできたらこのような変化がありました!
本当にお困りの際はカラダに詳しい人に任せましょう。
Comments