ワラーチを緩めて履かない!ゆるふわに履く危険性と健康被害
こばです!
ワラーチ界隈では【ヒモを緩めてゆるふわに履く】というのが
ある種一大勢力と言いますか、主流になっているようです。
でも、これって実はかなり危険です!
靴屋的に見ても、介護的視点から見ても、医療的視点から見ても
デメリットはあっても、メリットが見つからないと言うか、あっても
かなり薄いもので個人的にはおすすめできない履き方です。
※痛いところを部分的に緩めるのは大賛成です!
全体を緩めて履く事に異議を唱えています。
今回は、なぜワラーチを緩めて履くのは危険なのか。
をざっくりとお伝えしたいと思います!
注意
あくまでも、わたし個人の意見です。
誰かを非難するという目的ではなく、危険性を知ってほしいだけです。
ワラーチをゆるふわに履く危険性
適切なサイズの靴を履きましょう!
一度は耳にしたことがあると思います。
では、なぜ適切なサイズの靴を履くべきなのかご存知ですか?
多くの方が最初に思い浮かべるのは
・歩きやすさ
・快適さ
これらに影響するからと思われた方が多いでしょう。
勿論それも正解です!しかし、それ以上に ある程度足に密着させないと危険だから!という意味合いが強いです。
まず、段差や地面に引っかかって危ない
靴やワラーチをゆるく履くというのは、自分の足が 思っているよりも上がっていない状態になります。
いつもなら、これぐらいの段差はこの程度足を上げれば大丈夫!
というのを無意識的にカラダを動かして乗り越えるのですが、
靴やワラーチをゆるく履くと、下の画像のように
自分の足は段差を超えていてもワラーチが引っかかる
という状態になる可能性が高まります。
これが最も起きやすいのが階段!
つま先が引っかかって、階段で前のめりに転ける。
階段を登っているという事は、地面と顔が近いという事ですよね?
両手が空いていて、とっさに反応できればまだ手を着けるのですが
失敗したら顔面から地面にぶつかります。
歯がかけただけであれば良かった。と言える程度のケガが想定されるのですが
あなたは、瞬時に対応できる自信はありますか?
また、これは階段だけでなく平らな地面でも起こりえます。
通常なら地面に引っかからないつま先が ゆるく履くことで足が伸びたのと同じ状態になり地面に引っかかり、転ぶ。
・ 大きな靴を履く
・ 靴をゆるく履く
・ つま先が長すぎる靴(捨て寸が長い)を履く
これらは、日常生活において危険な状態になりやすい履き方です。
高齢者や要介護者、リハビリを受けている方に
【靴を正しく履きましょう】
【正しい靴を履きましょう】
と言うのはこれらの危険性を避けるためでもあるのです。
また、ワラーチはヒモと薄いゴム底で出来ています。
本家本元であるメキシコ北西部の山中にはおそらく導入されていないのですが、
日本ではいたるところで【エスカレーター】が使われています。
7mmの柔らかいゴム底とヒモは簡単に巻き込まれますよ!
全国各地のエスカレーターで【クロックス系のサンダル】を履いて巻き込まれた事故が多発しています。エスカレーターの前や横に注意書きがあるので見たことがある方も多いでしょう。
サンダルのエスカレーター巻き込まれ事故に関する 調査結果報告書 より引用
7mmのゴム底とヒモは簡単に巻き込まれますよ!
セーフティロック的なものはあると思うのですが
あんなデカイ機械に足が巻き込まれたらどうなってしまうのでしょうか?
みなまで言いませんが、想像できますよね?
本当に危険ですよ。
また、医学的に見てもよろしくなくて
ワラーチは自分が本来持っている足の機能を高める履物。でもあります。
その機能を活かすには自然な状態で歩ける、走れる事が最重要です。
しかし、ワラーチをゆるく履くと歩行時にワラーチが宙ぶらりんになります。
この時、人のカラダは無意識的に様々な反応をします。
代表的な例で言えば、足に合っていない大きな靴を履くと浮き指になる!
という話があります。足の安定を測るために、靴が脱げないようにするために無意識的に足の指が上を向き、慢性化すると浮き指になるそうです。
また、浮き指のように足の指を上に反らすと
ふくらはぎの筋肉が無駄に収縮にされ、脚が太くなるだけでなく正しく歩けない原因にもなってきます。
また、これらのようにゆるく履く事で不安定になったワラーチに合わせるために
着地位置や蹴り出し位置が変わり、歩幅は小さくなるでしょう。
ゆるい履物を想像してください。
大股で歩けますか?
小股でしか歩けませんよね?
果たして、これらの反応がでやすい環境である
ワラーチをゆるふわに履く事は健康にどのようなメリットがあるのでしょうか?
わたしは、きっと少ないと思いますし、それ以上にデメリットを享受してしまう可能性が高まる気がしてなりません。
ゆるく履くメリットは 脱ぎ履きしやすい・鼻緒の部分が痛くない
という主張が多いのですが、鼻緒の部分が痛いのならそこだけ緩めたら案外何とかなります。ここで、全体を緩めるという判断は、外反母趾による圧迫で悩む人も陥りやすい誤った状態です。
履物をゆるく履く
大きな物を履く
というのは、止まった状態では圧迫が少ないのですが、実際に動くと
足が履物の中で動くので結局擦れてしまう。というのが常です。
では、どうするか?
足が動かないような環境を作って、当たって痛い部位だけを緩める!これが、
今まで多くの足のトラブルで悩む方に対応してきたわたしの王道です!
ワラーチも同じです。
鼻緒の部分が痛いというのは、足の前すべりを止められていない時に起こりやすいです。ですので、足が前すべりしないようにヒモで支えて、鼻緒の部分だけ緩める。
という手順を踏むのが全般的に解決に近い方法だと思います。
また、ワラーチの脱ぎ履きにはコードストッパーがあると早い!
これをつけるだけで、かなり早くなります。
いやいや、足をすぽっと入れるだけで履けないじゃん!
と思った方は【靴を正しく履く意識を持ちましょう】
窓を全開にしてエアコンつけても効かない!!!!!!
という現象と同じ程度に正しく使うと効果が違ってきますよ。
今回は長くなりましたが、それだけ大事なことです。
サンダルやワラーチを履く機会が増える夏の時期だからこそ
ワラーチをゆるく履く危険性を知ってほしい!
絶対に気をつけて欲しい!
知ってほしい!
このような思いで筆を執りました。
履き方なんてのは、人それぞれ好みが異なるのですが
それによって起こりやすい弊害を知っているのと
知らないのとでは今後の生活が変わってくると思います。
良いワラーチ生活を!
こばでした!
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