足裏から見る高齢者程こけやすい理由
福岡県大野城市のコバ靴店です!
最近、老健施設におじゃまさせて頂く機会がありまして、
そこの職員さんとお話をさせて頂きました。
その中でも職員さん方が主に気をつけていらっしゃる事として
・年配の方はこけやすい方がいるので安全第一で細かく配慮されている
・年配の方はケガの治りが遅い事が多いのでケガをされないように気をつけているそうです。
こけやすい理由として、よく、加齢とともに低下した筋力の影響で姿勢制御が難しくて
こけやすくなる!なんて話を耳にしますね!
私もその影響は大きく関係しているかと思いますが、
それ以上に神経系の問題も影響していると思って職員さんにお伝えしました。
まず、人間が不安定な地面でも倒れずに立てる理由として、
足裏の体性感覚が大きく影響しています。
足裏が感じた不安定性に脳が反応し、脳が筋肉に信号を送って身体が倒れないように自動で制御しています。このような機能によって片足立ちをしても、足場が不安定な場所でも倒れずに安定して立つことが出来るのです。
足裏は繊細な変化も見逃さないように非常に細かな神経もたくさんあります。
それは、【二点識別覚検査】からも報告されています。
※二点識別覚検査とはコンパスやノギスのようなもので皮膚に二点同時刺激を与えた時に二点と感じられるかどうかを判断できる能力を検査するものです。
下の画像は二点識別覚検査を全身で行った結果です。
閾値が大きいと刺激を感じるのに大きな刺激が必要で、
閾値が小さいと、小さな刺激で感じる事ができます。
つまり、閾値が小さい程敏感です!
※ タッチ 岩村吉晃 医学書院より引用
この画像より、
足は刺激に対して全身の中で3番目に敏感な部位だと言うことが分かります。
姿勢制御も兼ねているので納得の順位ですね!
1位 指先、手
2位 唇、顔まわり
3位 足指、足裏
問題は次の画像です。
下の画像は、加齢による閾値の変化を表しています。
画像より、65歳以上の方々の閾値は全体的に上昇していますが、
中でも
足裏は閾値が約2倍
つま先は閾値が約4倍
っと刺激を感じる力が大きく減少しています。
足裏で刺激を感じる機能が半減しているので
身体の制御機能が低下している。
だから、高齢者はこけやすい。
というのが想像できますね!
では、どうするか。
それは簡単で、足にあった靴や中敷きで足裏から身体を支えましょう!
加齢によって神経の伝達がスムーズにいかないのは仕方がありません。
運動などによって多少の再生や維持は可能かと思いますが、物理的に履物で支えるほうが瞬時に出来て安心です!
まとめ
加齢によって姿勢制御に必要な足裏の神経が
鈍感になるので 年を重ねるとこけやすくなります。
こばでした!
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