膝の向きで歩く力が変わる話
福岡県大野城市のコバ靴店です!
接客の際、ほとんどの方にはまずは店内を歩いてもらって普段の歩き方を確認させて頂いています。
※特徴的な方は入店時で分かるので省略する事も多々あります。
その時に私は
◯◯の時に膝が◯◯方向に向いている!
という事をよく口にします。
足ではなく、膝を中心に見ることが多いです。
膝が真っ直ぐ向いていないと何だか歩く姿も効率も悪そうですよね。。
でも、実はそれだけでなく膝の向きによって足の機能が変わるから見ています!
通常、歩行時に足は
・柔らかい足
・硬い足
に自動で変化します。
足の硬さが変わる!っと聞いて皮膚や筋肉の硬さが変わるのかな?
っとお思いかもしれませんが、厳密に言うと
足を構成する骨群の結束力が変わります。
結束力が変わる事で【骨や筋肉やら靭帯やらをまとめて1つの塊として見た時の足】の強度が変わるのです。
変化によって
歩行時に足が着地する時、衝撃吸収がしやすいように 柔らかい足となり
歩行時に足で蹴り出す時、力強い蹴りがしやすいように 硬い足となります。
※実際に壁に手をついて
膝を内へ回旋させて柔らかい足で屈伸をするのと
膝を外へ回旋させて硬い足で屈伸をするのと
どっちが楽で安定するか実験をすると分かりやすいですよ!
屈伸をするので 硬い足の方が好ましい事が実感できると思います!
ここで本題につながるのですが、
足の強度は自動で変わりますが、意図的に変化させる事も可能です。
誘発条件は簡単で
膝を内に回旋させると = 柔らかい足となり
膝を外に回旋させると = 硬い足となります
そうなんです。
私が膝の向きを見ているのは
足の機能が歩行時に必要なタイミングで適切に変われているのかを見ています!
最も多いのが蹴り出しの際に膝が内へ回旋し、入り過ぎている人!
加速期とも呼ばれます!こんな感じ!
次に多いのが片足支持期!
片足になっている時ですね!
この2つの状態の時
・ 蹴り出し時
・ 片足支持時
に必要な、好ましい足の状態は 硬い足 となります。
蹴り出しの時に柔らかい足だと 強く蹴れませんし
片足になって身体を支える時に足が柔らかいと不安定でちょっと怖いですよね。。
ですので、歩行時にはこのような所を見ており、
これを解決すると、【歩きやすい!】というお声を頂けます。
歩きやすさには筋トレも大切ですが、
この状態変化が適切に出来て初めて効果を発揮します!
これが噛み合っていないと「のれんに腕押し」状態です。
ちなみに、硬い足になるように誘発させる靴は世界に1種類だけ存在します。
アサヒのメディカルウォークがそれで、
靴底のスクリューによって着地時に足を外へ回旋させる靴です。
足を外へ回旋させると、膝も同じように外へ回旋します。
置いているお店は多いので見かけたら
試し履きしてみると案外良いかもしれませんよ!
こばでした!
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