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脚長差のあるお客様

福岡県大野城市のコバ靴店です!


先日、脚長差のあるお客様が来店されました。

以前、県内の「健康志向の靴屋」さんにて

高さ調整をしてもらったそうです。


でも、最近は膝や腰のお痛み。

太ももの外側のお痛み等様々な問題が出てこられたようでご相談にて

来店されました!



早速見させて頂くと、靴底の裏に

厚いゴム底を貼って「10mmの補高」をされていらっしゃいました。



歩かれている様子を見させて頂くと、どうにも高さ調整をした側の

骨盤が上がって傾いています。歩行時に片足で立たれる瞬間を見ると

乗り越えるような動きをされていらっしゃるのです。



おやおや?っと思って実際に脚長差を計測すると

その脚長差は「9mm」でした。

「健康志向の靴屋さんがされた補高は10mm」です


通常よりも高くなりすぎているのですね!



そこで、私は中敷きにて高く調整をしたのですが

され、何mm上げたでしょうか?




9mmっと思われた方は不正解です!

正解は5mmです!



9mm差があるのに5mmしか上げないってどういう事?

っと思われるかもしれませんがこれには理由があります。



理由

1 医学書的には「5mm以下の脚長差は不都合を感じなければ治療の必要なし」っとなっているので、その範囲内に収めるため

2 中敷きだけで対応出来る限界

3 急に上げすぎると寛骨臼の骨折や関節破壊の恐れがあるため


解説

1 「治療する必要のない範囲内」に脚長差を縮めます。

これによって問題の出なくなる方が多いので、まずはこの高さで様子を見て頂きます。

2 中敷きの下にコルクなどを敷いて高さ調整をするのは「5mmが限界」っとなっています。ですので、5mm迄であれば靴の外見を変えることなく高さ調整が可能です!

5mmの理由としては、これ以上あげると踵が脱げる!っという方が多いラインです。







しかし、今回お求め頂いたようなブーツタイプであれば9mmぐらいまでは

中敷きの下に敷いても踵が脱げずに履けるのでこのお客様の脚長差には完全に対応が可能です!



3 今まで、脚長差によって「脚の付け根である大腿骨頭」と関節をなす「骨盤の寛骨臼」

には大きな刺激が掛かりにくい環境でした。脚長差によって負担が掛かりにくいからですね!


しかし、靴や中敷きによって強引に高さをあわせると

健常な状態であれば元々受ける予定ではあったのですが、今まで受けた事のなかった刺激を急にその関節で受けてしまうと


受け入れ体制が整っていないので 骨盤の破壊や大腿骨頭の頸部骨折に繋がることがあります。



ですので、脚長差に対して高さの調整をする時


最初は必要な高さの半分


で実施します!補高して骨折させたら元も子もありませんからね!

関節の保護が一番大切です!



そして、何より大事なのはご自身で実感していただいて微調整をする事です!

今回のお客様は中敷きでの高さ調整で



5mm上げるか、6mm上げるかで迷われました。

骨盤や肩の高さ、動きは正常な範囲内でしたのでここは好みの問題です!



一応1mmのパッドをお渡ししていつでもご自身で変更出来るようにはしたのですがおすすめして、お渡ししたのは5mmの補高です!



このように、脚長差による高さの問題っていうのは結構シビアです。

ですので、大体1cmだから1cm上げちゃえ!


ってするとかなり怖いです。


何度も確認して、絶対この高さがいい!!

っというのを把握しない限りは急に高さを固定するのは絶対にやめましょう!!



大腿骨頭や寛骨臼ふきんには

あまり大きな血管が走っていません。



人のケガの治癒は血液によって行われます。

大きな血管が走っていないということは、それだけ血液供給がしにくいのです!


血液によって治癒される

→でも、大腿骨頭ふきんには大きな血管がないので、血流が少ない

= 治りにくい


という図式が成り立ちます!



元気な高齢者が寝たきりになる原因で1番多い部位ですね!

治りにくい部位なので、脚長差調整はシビアにやりすぎる程度で丁度いいのです。



脚長差調整はお任せください!



こばでした!

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