歩きスマホの素晴らしさ(一部)
こばです!
先日、神奈川県大和市で「歩きスマホ」を禁じる条例が全国で初めて施行されました
なんでも、歩行者や車両とぶつかる事故を防ぐのが狙いという事です
条例は初めてでも全国的に注意喚起されているのが歩きスマホです。
実際に生活をしていても、向かいから歩いてくる人の手にはスマホがあり、食い入るように見ているので、すれ違うギリギリまで気づかれないようなリアクションをされる方をよく見かけます。
階段での踏み間違い、車の前に飛び出してしまう。
そのような大怪我に繋がる事故も少なからず発生している事でしょう
わたしも、歩きスマホという行為はやってはいけないと思いますが、
歩きスマホの姿勢はある特定環境においては素晴らしいのかもなぁとも思っております。
※字面だけ見て批判を考えていた方はすみません
その特定環境というのは、歩行時の一歩目です!
というのも、何事においてもそうなのですが
静から動へ
0から1へ
切り替わる、動き出す時に最も大きな力が必要となります。
エアコンを起動してすぐは大きな電力が必要だけど、落ち着いたら省電力でOKなように
ダイエットを志し、走るために重い腰を上げる気持ちであったり
バスや大型車の青信号に変わってのスタートの遅さであったり
物理的にも、気持ち的にもはじめの一歩というのは大きなパワーが必要です。
これは、人間の動作も例外ではありません。
歩きだしたとき、走りだしたとき、どちらも大きな力が要ります
でも、やり方によってはこの力を別の力で補い、楽に行うことができます
それが、頭の位置をやや前に出す
という行為です。
そもそも、頭の重さは体重の約10%
平均5-6kgと言われており、これは、一般的なボーリング玉と同じぐらいの重さです
ボーリング玉を頭の位置に両手で掲げるイメージをしてください
そして、それを顔の前に持ってきて支えるイメージをしてください
腕がきつそうなのもそうですが、何だか前に倒れそうな力がかかりそうではありませんか?
また、腕を伸ばすとちょっと前に転けそうになる感じすらしませんか?
ようはこういうことです!
スマホ歩きのように顎を引いて頭を前に突き出す動作を行うと
自ずと重心の位置が前にズレます。
それによってカラダが前に倒れるような力が発生します。
この力を利用して、大きな力が必要な歩行の一歩目をより楽に行うことができるのです!
アメリカのランニング教本には、自然と前に倒れ込むようにして一歩目をだしてください!
というように教えているものもあります。ただ、これだと足への負担が大きいのと、倒れ込む勢いが強すぎるので、着地後は走ってしまわないと不安定になるという条件があります。
歩くのには向いてなさそうですね
でも、この倒れ込む動作を軽くした、顎を引いて頭をやや前に突き出すような歩きスマホの姿勢は歩行の一歩目を行うのには適した動作だと思います。
ただし、あくまでも一歩目だけです!
そこから先は姿勢を正したほうが、筋肉を効率よく使えるので楽に早く歩けます。
実際にやってみると分かりやすいのですが、軽く会釈するような感じで歩きだすのは結構楽ですよ。
歩きスマホ=絶対悪という風潮ですが、運動学的に見ると全否定はしなくても良いのかなぁという考えでした!
こばでした!
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