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本日のお客様 親指付近の痛み

福岡県大野城市のコバ靴店のこばです!


本日は

・踏み込んだ時に親指のつけね付近の痛み

・立ち上がって長く歩くと膝の痛み

にお悩みのお客様がいらっしゃいました。

足も膝も左右どちらにもお痛みがあり、特に左足のお痛みが強いようです。


お足の特徴としてはとにかく柔らかいお足!



また、痛みを避けるために立ち方も重心を右足に寄せるような立ち方で

その弊害として右足、特に踵(距骨下関節)に負担がかかっていらっしゃいました。




上の画像右の右足のアキレス腱に注目してください。

左足に比べてアキレス腱の走路の湾曲が見受けられますね!

そして、左の画像を見ると明らかに左足に体重が乗り切れておりません。



しかし、左足の踵を見ると

体重が乗り切れていないのに踵の外側への傾きが見られます。

また、本来荷重時に踵が傾くのは内側です。



そして、歩行を見ると外側へのふらつきを伴う歩き方をされていらっしゃいました。

詳しく言うと踵を起点にブレながら、そのブレを抑えるように膝も同じように動いていました。これによって膝の痛みが発生。



着地時の踵が外に傾いているのでその勢いで前進すると外側へ身体が

一旦大きく振れてしまいます。通常歩行でも重心は外側へ動きますがそれは着地時に踵が内に倒れてくれているから最小で済みます。


まず、踵に起因するこのブレが原因の1つ




次に体質


冒頭でも記述したようにこの方のお足は、関節はとても柔らかく非常に柔軟です。

しかし、これが大きなブレを生んでいます。



人の歩行時の力は基本的に


①踵の外側から着き→②小指の付け根辺りから内へ→③親指付近で蹴り出す


という最小の流れで動きます。



しかし、身体の柔らかさと踵が外へ傾いている事で

①から②の間で想定以上に大きく外へ傾いた足がその勢いで③へ行ってしまうので

親指付近に大きな衝撃が発生します。


しかも、力の方向的にもピンポイントで親指の付け根にかかるような軌道です。



また、

膝には膝蓋靭帯というものがあり、このお客様の靭帯は

左の膝蓋靭帯が疲労や負担によって肥厚していました。

元々、右よりも左足の負担の方が大きいという事がこれで確証出来ました。




左足や膝の負担に耐えきれなくなったので、それを庇うために右足で頑張っていらっしゃるのが今回のお客様の現状です。



長い事能書きを垂れていますが対処法は1つ。



踵の倒れが原因なので、靴のカカトと中敷きで倒れすぎないようにします。



また、対策をしても炎症により痛みが発生することが予想出来るので

靴底が丸いタイプが最も相性が良いでしょう。

靴底の丸みが推進力を生み、外ブレも抑えてくれます。



ご注文頂き、まだ靴と中敷きの調整が出来ておりませんが

何も調整をしていない、最も履きにくい状態の靴に足入れをして

歩いて頂いたらこれだけでもう大丈夫そう! っと言って頂きました。



足にあった木型の靴ってそれだけで装具並みに

足元をしっかりと支えてくれます!



しかし、簡単な調整で確実にお痛み少なく快適になる事が予想出来、靴屋として許せなかったのでしっかりと調整をした後にお渡しするように致しました。





綺麗な赤い靴でご旅行も楽しまれたらいいなぁと思い、

納品を待つこばでした。

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