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抗えない事実。前重心で歩く人が多い理由



最近街を歩いていて思う事があります。


前重心で立ってる人がめちゃめちゃ多い

信号待ちやレジ待ち

自分の前に立っている人を観察すると 多くの方の踵がやや浮いているのです



それって何か問題なの?

と思われたかもしれませんが、実はちょっと問題です。


というのも、西洋医学的には 足への体重のかかり方は


前足部 3 : 後足部 7


が正常だと言われています




つまり、基本的には踵重心で立っている事が良しとされているので

踵が浮いている=前重心になっている状態で


重心のバランスが 前が強めになっているのです。


しかし、それもよく考えたら納得がいきます。

実は、日本人が踵のある欧米式の靴を履きだしてまだ約70年しか経っていません。

日本人の履物の歴史をまとめたのが下記の図です


靴の歴史

日本において履物が一般的になったのはおおよそ奈良時代からと言われています。

ワラを編んで作ったワラジから始まり


雪駄やゾウリ、ゲタなど様々なものが履かれてきました。

これらの履物の共通点は1つ


いわゆる踵のない履物です。

踵のない履物によって以下のような特徴を得ました


・ 足の指のつけ根から着地をする

・ 足の指のつけ根を基準に動作を行う

・ 前重心



履き方、履き味としてはビーチサンダルを思い返されると分かりやすそうです。 踵がないので足の指で鼻緒を掴むようにし 足裏全体や足の指のつけ根ふきんから着地をする

このような歩き方をしていたと思います。


これが、日本人の祖先が約70年前まで脈々と受け継いできた

履き方と歩き方と姿勢なのです



一方、約70年前から踵のある欧米式の靴を履く事で以下のような特徴を得ました


・ 踵から着地をする

・ 踵を基準に動作を行う

・ 後ろ重心


というものです。

これによって西洋医学的に言われている「後ろ重心」が有利に働き

今言われている様々な立ち方、歩き方論に繋がっていきます。



ここで考えてほしいのですが

一般的に動物の進化は長い時間をかけて行われます


進化学から見ると短いのですが、1300年ぐらいの間。 我々の祖先が前重心の生活をし続けてきました

そして、靴による後ろ重心の生活になったのは約70年前


DNAレベルの名残で 前重心傾向の人が多くても仕方のない気がしませんか?


ちなみに、一般的に靴を履くようになったファースト世代は現役の高齢者です。


進化は長い時間をかけて行われます。

前重心の人が日本人に多いのも納得で、無理に変えないほうが良いのかな~

なんて思考を巡らす


こばでした!

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