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リウマチでウオノメと外反母趾のお客様対応

  • 執筆者の写真: こば
    こば
  • 2018年10月20日
  • 読了時間: 3分

福岡県大野城市のコバ靴店です!



タイトルのお客様が来店されました。



お悩みとしては


・35年前からリウマチ

・右足のウオノメが痛くなり、去年から歩くのが辛い

・外反母趾の変形が気になる


というもので



ご希望は


・ウオノメが当たらないような、痛くない靴。


こういうお足の方です。



私個人の気付きとしては


・皮膚が薄い

・足の甲周りが細め

・足の靭帯が柔らかい

・やや前傾姿勢

・立位時の左右のバランスは年相応で酷くはない

・右の膝蓋靭帯と、膝内側への負担が大きい

(姿勢による負担)

・患側である右足の踵の傾きが左よりも大きい

・靭帯の柔らかさもあり、外反母趾の変形は柔らかく、

簡単な手技や補正で元の位置に安易に戻すことが出来る程度

・外反母趾の変化量は大きいので靴の伸ばしはしっかりとやる必要がある。

・むくみが大きそうな肌の質感

・青色系統がお好みそう

・可愛い系よりかっこいい系が好きそう

・痛みを0には出来ないけど、対応できそう



このお客様には3つのアイテムで対応することにしました。


①サポート性のある5本指靴下

②踵周りがしっかりとしており、革を伸ばしやすいタイプの靴

③足元からしっかりと支える事のできる中敷き




① 外反母趾の変化は大きいのですが手で簡単に戻せる程度の柔らかさなので

落ちた横アーチを支え、指を適切な位置に伸ばしやすい靴下。

尚且5本指靴下を履いて頂いたら変形は随分と見違える程真っ直ぐ目になりました。

この間3分。


指をまっすぐに近い状態にする事で歩きやすくなった事は勿論、

簡単に形も満足のいくものになったそうでとても喜んで頂けました。

靴下で整える事が出来ただけでも解決にはぐっと近づきます!




② この方の外反母趾は踵の傾きからくるものだと予想が出来ました。

左右差があり、変化の大きい右足程傾いているのも証拠になると思います。

なので、踵をしっかりと支える事のできる靴で、外反母趾の変形で親指の付け根付近が

当たっても痛くないように伸ばしやすい革の靴が必要です。





③ 足の靭帯がそこまで柔らかく無い方は靴だけで解決することがありますが、

この方は柔らかい足の方なので、体重が乗った時に足が潰れすぎないように支える意味合いで中敷きも足に合わせて調整します。ウオノメ部の圧抜きも必要ですし!


黒い部分はポロンという非常に柔らかいクッションです。

ウオノメで当たる足底部に穴を掘り、このクッションで穴埋めし圧抜きを図ります。



また、ウオノメ対策で靴底に丸みのあるタイプを選びました。

靴底が丸い事で2.3指の付け根付近のウオノメへの負担が小さくなります。



しかし、ふくらはぎの感じからこの丸みは慣れたら問題ありませんが、

若干お客様の負担になる事が予想されるので中敷きの踵下に2mm程コルクを敷いて

踵の形に合うように削り、転がりの軽減と安定を図りました。

それによって本来の踵の位置と靴のカカトの位置がズレますが、それは靴のカカトを

調整して解決しました。



そして納品。


これなら問題なく歩けそう!

来月のお孫さんとのディズニーランドでも楽しめそうだとおっしゃって頂けました。


当店では当たりが強かったり不都合があれば再調整を致します。



ただ、今回は必要なさそうで少しづつ身体に慣らしてお使い下さいと伝えました。

ご来店ありがとうございました!

 
 
 

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