モートン病と腰痛のお客様@メディカルウォーク
福岡県大野城市のコバ靴店です!
本日はモートン病と腰痛にお悩みのお客様が来店されました。
のっけから数回 モートン病 という単語が出ていますが分からない人の為にちょっと
解説。
厳密な発生原因はまだ分かっていませんが、
足のアーチの低下等によって局所的な力が足の指の2-4指の付け根にかかり、
歩行で蹴り出しの際にそこの神経が圧迫されて痛みが発生すると考えられています。
簡単に言うと 歩いた時に指の付け根が痛くなる疾患です。
このお客様は1年半前からこのモートン病でお悩みで
どの靴を履いてもお痛みが出るという事でご来店頂きました!
測定をするまでもなく2つの仮説が頭に浮かびました。
そして、問診と測定。
左右の踵の倒れが見受けられますね! まずは仮設の1つが当たりました。
次に横アーチの低下。
足を上から見た時に横アーチが低下していない場合。
2-3指の付け根を頂点としてまさしくアーチのようにそこが持ち上がります。
画像はありませんが、やはり横アーチが低下していました。
しかも痛みの大きな左足の方が右足よりも落ちていました。
仮設の2つめも当たりです!
ちなみに、腰痛は1つめで挙げた踵の倒れによって引き起こされるケースが非常に多いです。踵の倒れによって膝の位置が変わり、その不都合を補うために腰が代償を受ける。
というような図式です。
また、踵が内側に倒れる事でそれに伴って足に掛かる力が全体的に内側へよります。
足の内側へ力が掛かりやすくなった
+
横アーチの低下で指の付け根付近の力の分散が出来ない
=局所的な力が足の内側へ発生
=モートン病へ
という流れでしょうか。
しかし、私はこれだけではないように思いました。
足の問診の中で足の甲から先がビリビリする事があるというお言葉を頂きました。
モートン病だけでその付近のお痛みが出ることもありますが、
足の皮膚の薄さと毛細血管の劣化による大伏在静脈や前脛骨動脈がより強く浮き出た事で
靴ひもを強く結んだ時にその血管を圧迫し、血行不良によって危険信号としての
しびれが出ている可能性が考えられます。
お足を触らせて頂いた時や問診で足の冷えが感じられていたので
これの改善も出来たら足の冷えの問題やビリビリ感もなくなりそうですね!
講釈を垂れてしまいましたがまとめると
①踵の内倒れがある
②横アーチの低下があり、左足がより顕著
③足の血管が浮き出たことでひもで強く結ぶと弊害が出る可能性が高い
という3つの事が分かりました。
これらを踏まえて靴選びに入ります。
まずは①と②
踵周りがしっかりとしてて踵の倒れを支える事が出来て
靴底の丸みがあって立った時に罹患部に負荷がかかりにくい靴
だと間違いはなさそうです。
そうなるとFinn comfort かアサヒメディカルウォークが良さそうです。
ただし、メディカルウォークは中敷きの持ち上げが少ないので中敷きの調整が必須です。
ここまでで見るとFinn comfort製品の方が1歩リード。
次に③
甲周りをしっかりと止めないと中敷きの効果は出にくいので
止めたいけど締めすぎると血管を圧迫してしまうというジレンマがあります。
Finn comfortはなめされた革が甲を覆っているので今までの靴とあまり変わらない可能性が高いです。甲周りの内側にクッションやスポンジを貼る調整が必要そうです。
アサヒメディカルウォークは甲周りに厚手のクッションが縫い付けてあるので安心です!
まとめると
踵~足裏へのアプローチ Finn >メディカルウォーク
甲周りへのアプローチ メディカルウォーク>>Finn
価格 メディカルウォーク調整込み2.9万円
Finn comfort 4.4万円
在庫 メディカルウォーク無し 入荷待ち
Finn 即納可
迷いますねヽ(・∀・)ゝ
この事を問診、計測時に考えご提案致しました。
中敷きの加工、調整によってメディカルウォークでも十分対策が出来る事と
テレビで見られた同じ福岡県の久留米の靴が気になっていたという事で
メディカルウォークをご予約頂きました!
ただし、入荷待ちなので納品は少し先の話になります。
早くお届け出来ると嬉しいです!
コバ靴店でした!
※ コバ靴店では1回の接客におおよそ1時間程掛かります。
勿論、問診や計測等に別途お費用はかかりません。
折角良い靴をお考えであれば一緒に足と靴について考えさせて下さい!
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