シューグーできれいに真っ直ぐ直すコツ
- こば
- 2019年5月24日
- 読了時間: 4分
福岡県大野市のコバ靴店です!
今日はシューグーを使って靴のカカト修理を行いました!
シューグーはこんなのです!

チューブに入って1日で固まる液体ゴムで、
靴のカカト修理に使われる昔からの定番商品です!
当店でも使用していますが、ネットで先駆者の情報を見ていると
形や整形でかなり苦労されている方を多く見かけました。
ですので、今回はコバ靴店式 シューグーの使い方講座です!
今回使用する靴はこちら

左右減っていますが、特に右の靴の減りが大きいですね!
これだけ減っていると靴底の減りによって 真っ直ぐ立つことが出来ません。
真っ直ぐ立つことが出来ないと、それによって生まれる負担は補います。
減りすぎた靴は明確に身体を痛めるのです!
靴を履かない方が健康に近づくという可笑しな現象を止めるためにも修理が必要ですね!
では早速やっていきます!
まずはどこにどれだけ必要なのかの確認。
必要な部位にラインを引きます!

足したい部分を明確にしたら
そこを荒らします。。。。
荒らすというのはヤスリ等で傷をつけて表面積を増やし、
接着しやすくする事です!

シューグーにはこのようなヤスリの棒が入っているのでこれでゴシゴシとこすります。
当店では面倒なので機械で荒らします。

そして、ここから大注目の盛り修正!
シューグーを修理部位へ載せていきます。
検索をして先駆者を見ると
靴の踵を覆うようにテープやプラスチックの板をあてがい
そこに流し込む!
という手法がかなり多いのですが、個人的にはおすすめしません。
その理由として
1 出来上がりが真っ直ぐになりすぎる
2 気泡が入りやすく、穴ぼこになりやすい
3 板にくっついたり硬化による収縮でズレやすい
というのがあります。
ですので、やや難しく感じられるかもしれませんが
付属のヘラのみで整形する事をおすすめします!
やり方はある程度シューグーを載せたら
このようにヘラを靴の縁にあてがい、ヘラをグルっと回します。

これだけで十分です!
途中、このような波打ちになっても全然問題ありません!
あとでキレイに出来ます!

このようにある程度盛ったら1時間~2時間程待って硬化させます!
これが最も大事なポイントです!
大事なポイントなのに1時間も差があってどうなの?
と思われるかもしれませんが、気温によって硬化速度が変わりますので
夏場は1時間、冬場は2時間
春、秋はその中間ぐらいと捉えて下さい!
1時間半待ったのがこちら

通常、24時間で完全硬化するのを1時間だけ待ったので
今の状態は
表面だけ固まって、中はまだドロドロの状態です!
念のために表面を指でツンツンとしてください。
指先にシューグーがくっつかない程度に乾いていたら準備完了です!
そして、平らな台のある所へ移動して下さい。
靴をその台の上に載せたら

こんな感じでゆっくり、じわ~っと接地させます。

そうすると、中のまだ固まっていない シューグーが平らに慣らされます。
もちろん、強すぎる力でやると固まった表面が裂けてあふれるので
ゆっくりと、じわ~っと丁寧に行いましょう!
この時に注意することは
靴のカカトを真っ直ぐ下ろして押さえつけることです!
靴が傾いたまま硬化させたら、傾いた靴が出来上がります。
必要なのは、地面に真っ直ぐと立っている靴ですよね!
なので、理想とする、真っ直ぐな状態になるように下ろします!
このように地面に押さえつける事で
・ 底は平らになり
・ 靴が真っ直ぐ立つように調整でき
・ 押さえつける事で剥がれにくく圧着ができ
・ 内から押されるシューグーによって 角に自然な丸みがつきます!
こんな感じですね!

あとは1日放置して完全硬化させたら
ヤスリの棒でいらない部分をこすって削り落としたら完成です!

左が削り落としたもの、右は硬化させただけのものです!
丸みもキレイに出来ていますね!
今回はもう少し足す必要があったのでこの上から重ね載せしますが、
ベースが真っ直ぐになっているので簡単に出来ると思います!
以外と情報の少ない コバ靴店式 シューグー術でした!
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