良い中敷き販売店の最低条件
福岡県大野城市のコバ靴店のこばです!
今回も中敷関連の話です。
中敷って今は至る所で販売されていますよね!
靴屋はもちろん、スポーツ用品店からホームセンター
100円均一のお店でもよく見かけるし、
病院で製作される中敷なんてのもありますね。
金額も1足100円~高いのは10万円の中敷を見たこともあります。
なにが違うのでしょうか?
基本的には足に合うように微調整をかける程、
材料を良いものに変える程
金額も上がります。
でも、それだけで本当に足に良いのでしょうか?
靴と中敷の関係はよく眼鏡に例えられます。
靴がフレームで中敷がレンズに
フレームとレンズの形が合っていないとレンズがハマらずに落ちたり
目に対して真っ直ぐにレンズを設置出来なかったり
様々な不都合が予想されますよね。
靴と中敷きもそうなんです。
中敷きが足にあっているだけではいけません。
中敷きと靴が合っていないと同じように様々な不都合が起こります。
例えば、中敷きが靴よりも小さいと中敷きが靴の中で動き、
その勢いで足が様々な所にぶつかって傷の原因になったり
不用意に中敷きが動くことでバランスが取りにくくなり転倒の原因にもなります。
従来の中敷よりも厚い中敷きに変更したことで今まで当たらなかった指先や
爪と靴の内側が当たって変形や傷の原因になる方もいらっしゃいます。
一番怖いのは靴底の減りです。
中敷きを製作すると一人ひとりにあわせた凹凸を中敷きに施します。
中には傾きの調整をする事もあります。
しかし、これらを行うのにも大前提が存在します。
それは、そもそも靴に傾きが無いこと
靴の傾きというのは靴の踵の芯材がヘタって傾く事もありますが、
その多くは靴底の減りによって生まれます。
下の画像はカカトの削れた修理予定の私の靴です
ぱっと見そこまで多くの削れはないように見えますが、歩行の一歩目である
踵から着地した時はどうなるでしょうか?
大きな傾きが見られますね。
靴のカカトが削れ、このような大きな傾きを伴う靴に
どんなに良い中敷きをいれても、良い効果は期待できなさそうではありませんか?
だって大元がこんなにずれているのだから。
◯mm単位で仕上げます!
◯◯学に則った最新の中敷きが~
◯◯年の伝統ある~
等と謳っているのに販売優先で基礎的な所に目を向けないお店を見かけます。
靴底の減りや靴と中敷きの相性等の確認をしないお店にはお気をつけ下さい。
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