インソールは特定の動作に特化させたものを使うと、楽に負担なく動ける。
こばです!
インソールを使いまわしたい
このご要望は非常に多いです。せっかく買うのなら、作るのなら様々な靴で使いたいですからね!そこそこの効果で良いのならハーフインソール形式で対応できますが・・・『きほん的にはお断り』しています。
目的・動作に特化させたインソールにしたいからです。
※何にでも合うインソールを作らない理由
靴とインソールの形の相性は非常に重要です。インソールが小さいと靴の中で動くし、大きいと端っこ持り上がるように溢れてインソールに傾斜がつきます。同じ木型の靴とか靴の中がジャストフィットするなら良いのですが、メーカーが異なるとだいたい合わないので『やりたくありません』。
お客様にとって、超耳触りの悪いド正論ですね。
目的・動作に特化させたインソールとは・・・
ちょっと想像してほしいのですが
歩く
走る
この動作は一見同じに見えますね!でも、実は結構異なる動きです。歩くときは片足が必ず地面についています。ところが、走っている時は両足が必ず地面から離れます。これによって着地位置や蹴り出しの位置などが変わってくるのです。
※オリンピック競技の競歩で、両足が離れたらロスオブコンタクトという反則になる。
歩く、走るでもインソールの作りを変えます。
さらに『競技によってさらに変えていきます』
得意とする動き
やってはいけない動き
もっと効率的になる動き
これらを『サポート・予防』するためです!
例えばこんな感じ
※足の指、とくに小指を使いやすくするのは全てにおいて共通事項です。
お足によって変わるので、全てこの通りではないのですが傾向として・・・
【日常生活の動作】
どのような動作に不安を感じるのか?によって『直進性 or 左右の安定性』どちらかに重きを置いてサポートします。ふらつきやすいなら安定性重視!ただ、あくまでも比重です。足の指を使いやすくするだけなこともあるし、バランスを変えるだけなことが多い。
お客様への聞き込みと対話が命!
【ウォーキング】
直進性を増し、左右のふらつきへの対策に重きをおきます。
【短距離走】
直進性を増し、踵周りから硬い足に変わりやすいように特化
【長距離走】 直進性を増し、柔らかい足に変えて衝撃に備えやすいようにします。
【バレーボール、ハンドボールなど】 横への動きが重要な競技だと直進性を減らす代わりに左右に動きやすくする。
【野球、サッカー、ゴルフなど】
身体をひねる、ねじる動作の多い競技では腰が回りやすいように特化します。楽にスムーズに動けるし可動域を広げるように調整するので、大きな力が出しやすくなるだけでなく、腰の怪我の予防にもなります。
ね?ざっくりですが、こう考えたらサポートがあって目的・動作に特化させた方が良い気がしませんか?わたしは断然特化させるのを勧めます。パフォーマンスが上がり、ケガの予防に繋がるからです。
だからといって、普段使いできないレベルにまで極端に調整はしません。普段使いも競技使いもできる程度に留めるのが何かと便利ですし身体に負担もかかりにくい。
これができるのも『靴に合った形のインソールだから!』というのが超々々々々々々々々々々々々々々々々々々大前提となるのでインソールは競技に対しても、靴に対しても特化させたいのです。
お客さんはどの靴にでも使い回せるものが欲しいと思います。でも、そこを妥協したら作る意味がなくなる可能性が高くなるので難しいところです。まぁ、お客様のものをお客様がどう使おうがお客様の勝手なので理想だけ伝えています。
お困りの際はお任せください。
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