イベント報告と【身体を壊す固定概念】
福岡県大野城市のコバ靴店です!
昨日は熊本県山鹿市にて足と靴の相談会&販売会を実施しました。
お一人さま 平均1時間でお足を見せて頂き、合計4名の方へ接客を致しました。
膝や腰を中心に
大なり小なりですが皆様身体の不調がおありで、
その原因を解説するのに普段自分で確認が出来ない
足の裏からの画像や
身体の後ろから撮った画像
と関節痛との関係と影響をお話すると、ご自身で対策案を考えられるような、
もっと自分の身体の事を知る喜びの声を頂けるという、大成功なイベントとなりました!
そんな中で若干気になる事がありました。
O脚で特に右膝の痛みがひどく、辛い というお客様に対応致しました。
病院やリハビリの先生方から
【膝の痛みを取るなら 外側を上げた中敷きが必要!】っと口酸っぱく言われたそうです。
理論としてはこんな感じで膝の位置を身体の中心に誘導させるから!
※ 外側を上げた中敷き =アウターウェッジインソール、ラテラルインソール等 と呼ばれます。
という凝り固まった 固定概念からの発想でしょう。
しかし、これに関しては人を選ぶ手段でこのお客様には不適当だと感じてしまいました。
そのお客様のお足はこちら
お悩みは右膝の痛みが辛い という事ですね!
右足の踵が大きく内に傾く事で 結果として膝が外側へ倒れていますね。
これによってO脚のように見えてしまっています。
しかし、ちょっと考えて欲しいのですが
もし、このお足に対して足の外側に傾斜をつけて持ち上げてしまったら
足はどのようになるでしょうか?
おそらくこんな感じになるような気がしませんか?
この足に対して外側を持ち上げると
ただでさえ内に傾いた足がもっと大きく傾きそうではありませんか?
足が傾くだけでなく、真っ直ぐな位置に戻れない障害物にもなっていませんか?
傾きが大きくなりすぎたら足関節が壊れてしまいそうではありませんか?
踵が内に傾けば傾く程、足~膝の角度は大きくなります。
つまりO脚ですね!
外側を高くするアウターウェッジは膝の痛みのある【一部の方】へは非常に効果的な手段です。しかし、それは踵が内に傾いている人、傾きやすい人には
明確に足を壊す悪意のある障害物にしかなりえません。
O脚=アウターウェッジ という固定概念は捨てるべきだと思います。
今回のケースはまさしく【木を見て森を見ず】ですね。
しかし、もしかしたら私が予想だにしないより効果的な発想や
知り得なかったお客様の情報からそう指示をされた可能性もありますね!
ちなみに、誰かを批判して自分を持ち上げたいわけでは決してありません。
長い時間痛みに苦しむ方をどうにかしたい。
という思いだけです。
このお客様には踵を支える靴と中敷きの調整によって足元を安定させます。
調整の内容としては
踵の内側~土踏まず中盤にかけて足が内に傾きすぎないような補強を
土踏まずの外側~つま先にかけて2mm程外側を高くして片足支持期に膝が外へ行きすぎないような調整をベースに 細かく足に合わせます。
納品が楽しみです!
こばでした!
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